企業インタビュー

株式会社空間デザイン

Vol.22　心地よい空間創りを目指して

インタビュー22人目は、株式会社空間デザイン　代表取締役　阿部　弘明さんです。
地域に調和した建物造りを大事にされている阿部さんの真っ直ぐなお人柄を拝見してきました。

会社概要

デザインと安心の建築設計

Qどのような事業をされていますか？

A建築設計に関わる業務や耐震診断などを行っています。
主に公共事業が多いのですが、「安心・安全で長持ちし、使いやすい建物を造る」という当たり前のことを当たり前に行い、その中で心地良い空間創りを目指しています。

Q会社の強み、または課題は何だと思われますか？

A確実性を大事にしていることだと思います。
納期や予算を確実に守って安心していただける建物を造るプラスアルファとして、良いデザインを心掛けています。
そのことでお客様の信頼を得られていくと考えています。
また、組織で建築を行うことでアフターフォローも安心していただけることも強みです。
私個人だけではなく次の世代の方にも引き継いでもらうことで、ポリシーである「長く良い建物を造る」ということができると考えています。
課題は人材育成だと思います。
会社のポリシーを浸透させながら、個人の良いところを残して成長してもらいたいと思っています。

信じたことを継続する

Q今の業種を選ばれた理由、起業のキッカケを教えてください。

A元々は文系と考えていたのですが親の意向もあり、理系の中でもデザインができる建築学科に進みました。
父親がツアーコンダクターをしていましたので、小さい頃はよく旅行に連れて行ってもらい、たくさんの建築物を観る機会が多かったのが良かったのかもしれません。
卒業後は建設会社に就職しましたが、デザイン設計よりも現場工事に重点を置いていた会社だったので、もっと自分がメインとなって頑張りたいと思うようになりました。
その後、設計事務所で設計や経営の勉強をし、自分が目指す方向性が見えてきたこともあり独立しました。

Qなぜ、会社の所在地に江坂を選ばれましたか？また、江坂を選んで良かったと思うことはありましたか？

A現在の事務所の部屋を相続の関係で使用できるようになったことがきっかけです。
もともと学生時代には江坂によく遊びに来ていて、江坂の人が好きと感じていました。
江坂に来て良かったことは、交通の便が良く、仕事がしやすいことです。
また、デザインという知的財産の価値を認めていただける方が多いことも良かったです。

Q今までで一番大変だった事、辛かった事はどのようなことですか？

A独立後は主に大手の下請けを行っていましたが、続けていると不景気でどんどん単価が下がっていきました。
その時に公共事業の指名入札に参加したところ、いきなり仕事をいただくことができたので、こっちに方向転換してやっていこうと思いました。
しかし、続けて他の仕事をいただくことができなかったので、その頃が一番辛かったですね。
ただ、我慢して続けていくことで徐々に仕事がいただけるようになり軌道にも乗れたと思うので、信じたことを継続していて良かったです。

地域に調和した建物造りを念頭に

Q会社の夢（ビジョン）はどのようなものですか？

A地域と調和ができるように仕事をしていきたいです。
依頼を受けた時は必ずその周辺を見回して、できるだけその地域に合わせることを念頭に置いて進めていきます。
スーツ姿の方がたくさんいる中で１人だけアロハ姿だと浮いちゃいますからね。
落ち着くような空間をデザインするということを通じて、美しい街づくりをしていきたいです。
あとは、東京にも設計拠点を作りたいです。
東京は競争も激しいですが魅力的な仕事も多く、デザインに価値を見出す方が多いので、数年後に実現できればと思っています。

Qどのようなことで地域に貢献したいですか？

A 「吹田歴史文化まちづくり協会」というNPO法人では、江戸時代の古民家を改修した施設を拠点とし、歴史と文化のまちづくりを行っているのですが、この活動に理事として関わらせていただいております。
地域の方々と交流しながら、一体となって歴史と文化のまちづくりに貢献したいと思っています。

Q今ハマッていることは何ですか？

A週に１回、テニスで汗を流しています。
40歳を過ぎてからテニスを始めたのですが、体が元気になってくると気持ちまで前向きになります。
ゲーム形式ではコーチとも試合をするのですが、手加減をしてくれないので、つい熱中してしまいます。（笑）

阿部さんはこんな人