企業インタビュー

吹田駅前法律事務所

Vol.19　吹田を紛争のない町にしたい

インタビュー19人目は、吹田駅前法律事務所　代表　松本　章吾さんです。
松本さんは、地域の人が小さなことでも気軽に相談できる法律事務所を目指し、2012年9月に同事務所を開設されました。

会社概要

幅広い案件に対応できる身近な弁護士

Qどのような事業をされていますか？

AJR吹田駅のすぐ目の前にある法律事務所です。
裁判所の近くに門を構えて相談者に遠くから足を運んでいただくのではなく、「生活の中に入り込んで相談を受け、代わりに裁判所に行く」というイメージで事業を行っています。

Q貴事務所の強み、または課題は何だと思われますか？

A相談者の方に話しやすいと言っていただけることが多いので、安心感を持ってもらいやすいことが強みといえます。
課題は、まだ開設から１年ということもあり、地域における認知度が十分でないことです。
今後は、商店街の組合に加入したり、吹田まつりなどの地域の行事に積極的に参加したりして、もっと多くの人に当事務所の存在を知っていただこうと思っています。

悩みを気軽に相談できる法律事務所にしたい

Q今の業種を選ばれた理由、起業のキッカケを教えてください。

A高校生のときに、刑事事件の報道を見ていて、「人の苦しみや気持ちを理解して、きちんと更生できるよう力になりたい」と感じました。
犯罪者の更生を支援する職業につきたいと思い、どのような仕事があるかを検討したところ、心理カウンセラーか弁護士になろうと思うようになったんですよ。
そして、より力になれる道として弁護士を目指すことに決めました。
大学では、父から「本当に自分が目指すべき道が弁護士でいいか確認するために、法律相談部に入ったらどうか」と勧められたこともあり、法律相談部に所属し、３年時には部長も務めました。
その部では、学生と教員が一体となって市民の方々からの相談を無料で受け付けていましたが、弁護士資格はないため、最終的には「後は弁護士にお願いして下さい」としか言えないことがもどかしく、早く自分が弁護士になってもっと力になりたいと強く思うようになりました。
また、弁護士の少ない地方で出張法律相談を行った際に問い合わせが殺到し、「司法過疎」の問題の深刻さを実感したことで、司法過疎地の人たちがもっと気軽に相談できる法律事務所を作りたいと考えるようになりましたね。

Q江坂にどのような縁がありますか？

Aゴルフバーに行ったり、ご飯を食べたりと、息抜きをする場所は、吹田に引っ越してきてからは江坂ですね。
今も毎日通勤の際に自転車で江坂を通っていますので、とても馴染みが深いです。
また、吹田の人たちと会合や勉強会をする際には、江坂で開催されることが多いので、よく江坂に出没しています。

Q今までで一番大変だった事、辛かった事はどのようなことですか？

Aこの事務所を立ち上げた当初はまだ仕事が十分になかったため、資金繰りが厳しかったことです。
そのことを事務員や家族に知られると不安に思わせてしまうので、普段通りに振る舞いながら見ていないところで切り詰めるのが大変でしたね。
でもそのおかげで、自分が経営者となったことによる責任の重さを実感できたので、仕事に対する姿勢や意識が大きく変わりました。

吹田の人が笑顔でいる時間を長くしたい

Q貴事務所の夢（ビジョン）はどのようなものですか？

A地域の経営者や住民が事務所に遊びに来てくれるような、親しい関係を地域で築いていきたいと考えています。
問題が深刻になる前に気軽に相談できる事務所になることで、紛争を未然に防ぐことができるようになると考えており、吹田を紛争のない町にして、そこに住む人達が笑顔でいる時間をできるだけ長くしたいと思っています。
また、病院でいえば専門病院ではなく町の診療所のように、特定の分野だけではなく幅広い案件を扱う「町弁」事務所でありたいです。

Qどのようなことで地域に貢献したいですか？

A吹田駅周辺には弁護士事務所がほとんどないので、地域の人たちの身近な弁護士になれたらと思っています。
無料相談などで弁護士の敷居を下げることで、地域の人たちにどんどん利用していただきたいですね。
また、仕事以外でも、活気ある町作りに向けて協力できることがあれば積極的に取り組んでいきたいと考えています。

Q今ハマッていることは何ですか？

A大阪弁護士会のサッカー部に所属しており、試合や合宿などにも参加しています。
2012年6月にはクロアチアで行われた弁護士ワールドカップにも参戦してきたんですよ。
また、ゴルフは色々な人と出会えるし、日頃と違うコミュニケーションがとれるのが楽しいので、あまり上手ではないですがなるべく参加するようにしています。

松本さんはこんな人